-菜の花色の新型(?)電車
房総各線と呼ばれる総武本線・成田線・外房線・内房線・東金線・鹿島線
そこでは、東日本では1番最後まで113系が活躍していました。
新車が長らく入らなかったのは、房総にいる個性豊かな人々の意向もあったとか。
真相のほどは定かではありませんが、やっと導入されたこの車両は
113系の残り香をほんのり漂わせる近郊型車両として房総の足となっています。
スケールモデル界での209系0番代系列はTOMIXの専売状態だったのですが、
マイクロエースが209系ベースで製造されているJR東日本の訓練車をいくつか発売。
それと前後してこの2000/2100番台をリリースしたはずです。
横須賀色とも、カナリヤイエローとも違うこの色味をマイクロエースが抜かりなく再現し、
人気商品としてすぐに市場から姿を消しました。
それ以来再生産はなく、中古市場で高値で取引される存在となっています。
さなえファインテックにおける209系は、つい最近の話になります。
マイクロエースのが発売された頃は特に興味もなく、どちらかといえば113系派でした。
ところがある時外房線でこの209系に出会い、この容姿に惚れ込んでしまいました。
もちろんその頃には中古市場で沸き上がっていて、安易に投入なんてできません。
そんなとき1件の相談「209系が余剰なんだけど。いらない?」
そんなわけもあって、さなえファインテックは209系0番台(京浜東北根岸線)を4両譲受。
また、同時期に中古市場で見つけた2編成16両を購入の上、3両基本セットを新製し、譲受した3両と合わせて0番台(京浜東北根岸線)を16+4+3の計23両を用意しました。
その上で2000/2100番台用に組成変更を実施しました。
上図の通り、23両から4連1本と6連2本の計16両が改造準備へ。
譲受車の4両のうち2両は部品取りとして。[M']はC401編成に入れた上で他と動力ユニットの配置を合わせるために[M]から移設しました。
JR東日本の近年の車両らしく付随車が多く、余剰の中間車が5両も発生しました。残念です。
そして2014年夏に初代2100番台4両(上表では黄緑の編成)が完成しました。
帯にはガレージキットメーカー『模型工房たぶれっと』製のと自作のステッカーを使用。
強化型となったスカートはKATOの209系500番台のもの。
すこし上下寸が足りませんが、ホワイトメタルのパーツを使う気にはなりませんでした。
各種表記類とトイレとなった部位の窓埋めには同系列のBトレインショーティーのシールから
貼ったほか、方向幕には『ジオマトリックス・デザイナーズ・インク』製を採用しました。
念願であった2100番台をやっと手にできたので、登場時は非常に大喜びでした。
ただしばらくして帯のシールによる厚みや、退色気味なのが非常に気になったので改良が検討され始めました。
2015年4月、改良された2100番台が完成しました。
改良に際して重視されたのが…
・なるべく実車に則した帯色
・不自然な厚みの出ない帯
この2点で、それを克服したのが『トレジャータウン』製の帯インレタでした。
コストは数倍かかりますが、そのぶん数倍出来上がりが期待できるし、なによりインレタの
質が良くて非常に貼りやすいのが後押ししました。
上の初代の写真と見比べていただいていかがでしょう。色味もグッと近づいたと思います。
さらに改良型では、初代で省略していた室内のディテールアップを実施。
先頭車にボックスシートを取り付けました。窓から見える背もたれがとても好印象です。
こちらは『リトルジャパンモデルス』製のクロスシートパーツを使用しました。
完全にガレージキットメーカー様様でございます(笑)
ちなみにこのクロスシートパーツの他にロングシートパーツもあります。近頃のPOPからは
併記だったのはずのクロスシートパーツの文字だけが抜けたのでそちらはもしかしたら
生産終了しているのかもしれません。
※サイドビューの画像は拡大することができます。
千葉・東京方先頭車です。
この2000/2100番台は6両編成を先頭に4両編成も連番で製造されたため、4両編成の
トップナンバーC401編成ながら車番は2127となっています。
種車のドアエンジンの違いによって4両編成では2000番台もありますが、模型での表現上は
たぶん違わないので特に気をつけることはなさそうです。
荷重の関係かバランスの関係かわかりませんが、トイレがこの2号車にあります。
トイレは同型のBトレインショーティから窓塞ぎ用のシールを使いました。
内装はトイレ設置以外原型のままで、京浜東北根岸線時代の面影を感じることができます。
モデルではこちらに動力ユニットを設置しています。特に意味はありませんが、増結して楽しむときにバランスを考慮して6両編成も2号車に組み込んであります。
3号車はトイレもないし、特段の改造をしていないので違いは帯とVVVF機器だけです。
実車は横須賀/総武快速線のE217系の機器更新車と同じVVVF機器に交換されていますが、
モデル上では交換後の床下機器が用意できないし、見た目に大差がないので妥協しています。
先日発売されたTOMIXハコモノのE217から持ってきてもよいかもしれません。
窓越しに見えるボックスシートがいい感じの先頭車です。
向きと、すこし床下機器が違う以外は1号車の先頭車と変わりません。
トレジャータウンの帯インレタは、固定するまでならはがしてやり直すことができました。
あんまり何回もやると破けてしまいますが、1回でもやり直せるのは非常に気が楽です。
おかげで波打ってはいますが、遠目に見れば遜色ない出来上がりになったと思いますよ。