-東洋電機スタイルの元祖。
相鉄のED10形です。往年は砂利やセメント、燃料を、晩年は車両運搬に従事しました。
その容姿は『東洋電機スタイル』のはしりともいわれ、スタイルの良い小型デッキ付き電気機関車として旧型国電由来のモニ2000形と共に高い人気がありました。
2007年にED10形とモニ2000形の代替としてモヤ700形が導入されて引退しましたが、現在も一部がかしわ台車両センターで保存されています。
モデル界ではマイクロエースが早いうちからED10形を製品化していました。
最近になって鉄道コレクションやマイクロエース、さらにはTOMIXまでもが相鉄の車両を続々製品化していく中で、コレクションに華を添えるアクセントとして好評のようです。
また小さくてシンプルなデッキ付き電気機関車なので、小型のジオラマを制作する人たちの役にも立っているようです。
そこでひとつ。
小型のジオラマには切っても切れない関係のTOMIXスーパーミニカーブレールとの関係。
マイクロエースの小さな電気機関車ですが意外にも通過できます。意外でした。ただ難点をいえばカプラーがそこまで振らないこと。
今回はそこを改良していきます。
ご登場いただいたのはタム5000形改めタム3000形。TOMIXのフリーランス改造品です。
タム3000形は2軸貨車なのでカプラーは最低限しか回りませんし、ED10形もここまでしか振らないので、スーパーミニカーブレールのポータルへ差し掛かると解放してしまいました。
ED10形は台車マウントではなくマイクロエース式のボディマウントアーノルドカプラーが採用されています。構造上は左右に180度首を振るカプラーなのですが、デッキ前端の板状部分に引っかかってしまっているようです。
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ただ引っかかっている部分を削ればいいかなって思ったので特に工夫はしませんでした。
というわけで付け根側の長い部分を切り落とし、同じく付け根側の角部分を落として当たらないように逃げ加工しています。
これで先ほどと同じ場所へきても解放しなくなりました。このまま最後まで通過できます。
ただカプラー側には相当無理強いているはずです。電気機関車側はカプラーの強度が落ちていますし、貨車側にも普段は使わないところまでカプラーを振らせてしまっていますから。
今回は非常に簡単な工作でした。
カプラー交換の例などもネットでは多く見られますが、勿体無くて本体に手を加えられなかったのと連結相手がアーノルドカプラーだったのでそこまでやる必要は無いだろうという判断でした。この判断は賢明だったようです。
この工作ならED10形だけじゃなくて同じ方式を取るマイクロエースの各車にも応用(流用)できそうです。というかここに載せるほどでは無いくらいかもしれませんが、模型サイトの休憩所を目指すさなえファインテックとしてはお似合いかもしれません。
以上、お粗末さまでした。