今回製造した3700系電車は、今までは従来車の更新及び他社からの譲渡車両が全てだった浜西電鉄高原線系統で、一般車初の純正新車として導入されます。
車体はさなえファインテック製で、機器はJRの廃車発生品をベースにしており主電動機は抵抗制御とし、制御方式やブレーキ装置で従来車との連結を考慮しています。
Mc-Mc'の2両固定編成で、ワンマン運転に対応した機器を設置しています。
<発表資料より一部改変の上引用>
Mc デハ3701
車いすスペースを設置しています。
ワンマン運転用に乗務員室直後には運賃箱、連結面側のドアには整理券箱が設置されています。そのためドア横にサボ受けがあり、出入口の案内ができるようになってます。また、乗降促進放送などができるように車外スピーカーを採用しました。
両端のドア上には2つずつ、中央のドア上には1つずつLCDモニタを採用しています。次駅案内、運賃表、開ドア案内などができるほか、フレーム内にドアチャイムのスピーカーを設置しており、ドア開閉と同時に鳴動させることができます。
Mc' デハ3702
デハ3701同様にワンマン運転用の設備とLCDモニタ等を搭載しています。
前述のとおり主要機器はJRの廃車発生品を中心に採用していますが、ワンマン運転用機器などで電力消費量が大きくなると考え、補助電源装置には新品の大容量SIVを採用しています。またCPにおいても容量不足が懸念されるため、軽量でメンテナンスが簡単な京急1500形で採用されているものと同型のものを採用しました。
2013/09/09追記
浜西電鉄様より入線後の写真をいただきました。
旧型車のならぶ中でこの色は映えますね。
他系列と揃えるためにパンタグラフの向きが前に変更されているようです。
また山岳路線用の対策としてスノープラウ設置や、床下機器の配列の変更がなされているようです。
これからも主力車両として活躍していくことを期待しております。