2014年末、これまでの京急百貨店鉄道コレクションシリーズの流れを
断ち切って発売された待望のこの車両
鉄コレにするには十分すぎるそのアイデンティティで市場を賑わせました。
鉄道コレクション用動力ユニットの特徴として、台車の軸距離が長いタイプにTNカプラーを
装着すると動力台車のクリアランスが確保されない現象が発生します。
それはこの230形に限らない話ですが、今回は併結の多いこの車両が手元に用意されたので
コレを利用して工作方法をご紹介します。鉄コレ動力であればどれでもこの方法が有用です。
京急230形では車体側への加工は必要ないので先にTNカプラーを用意しましょう。
使うのは〈0375〉密自連形TNカプラー(SP・グレー・6個入)です。
写真の赤線の部分で切り取って、連結器側の方だけ使います。
バネの部分は切り取ってしまうので、あればバネなしの旧製品を使っても良さそうです。
分解してみました。変に破損するかもしれないので切るときは分解したほうがいいです。
図中の赤線はひとつ上の画像と同じ位置に引いてあります。
赤線を切りとったら、それにあわせてカバー部分の余剰も切り取ってください。
切りとれた状態がこちら。
230形では後ろのクリアランス対策だけでなく、カバーに表現されているジャンパ栓の表現も
不必要な上に設置の際の邪魔になってしまうので切り落としてしまって構いません。
製品よりはだいぶ弱くなってますが、コレでもしっかりTNカプラーとして働きます。
あとは組み立てたTNカプラーを動力ユニットの取り付け部につけるだけです。
だいたい問題なく設置できるし、だいたいクリアランスのほうも解消できるはずです。
あとは設置する車両、ユニットによって寸合わせして収めてください。
あとバネがないので、もちろん中心には復位しなくなりますのであしからず。
あとはボディを戻すだけです。
ちなみに付随車に同様のTNカプラーを設置する場合は、TNカプラーではなく
台車側についている台車マウントカプラー用の取り付け足を切りとってください。
ここはグリーンマックスやTOMIXの車両の扱いと変わりませんね。
鉄コレにはもともとTNカプラーが取り付けられるように準備がされていたため、
今回の工作は非常に簡単にできました。気が向いた時にちょいちょいっとできます。
鉄道コレクションに多い、タンコロか2両で他車と併結することの多い地方私鉄の車両には
有用だと思いますし、車体側に手を加えないのでみなさまもぜひ工作してみてください。