シリーズ『愛しのTNカプラー』①国鉄・JR185系編


現在ではKATO製のが主流だけど一部で似てないとの声も多いってことで、

未だに人気の高いTOMIX/マイクロエース製の185系。

こちらもこちらで様々な難点がありますが、安く売られていることがよくあって

なだれ込むように手持ちが増える車両のひとつです。


ポイント

床板を流用したの?ってぐらいにTOMIX/マイクロエース共に似た構造をしています。

なので工作はどちらにも有用です。

増結運転が見どころの特急形なのにTNカプラーをつけるところがありません。残念。

ちなみに今回は上の画像の中央の車両【マイクロエース A-4110 185系特急「踊り子号」・7両セット】を改造します。(踊り子号っていいながら7両で出すマイクロエースェ...)


工程

1.分解

分解は台車とボディを固定しているネジをハズす必要があります。

床板とボディがわかれると、それと同時にライトユニットの電球や運転台のパーツが流れてきたりするので無くさないようにしましょう。

床板はこんな感じ。こちらはマイクロエースのモノですが、昔のTOMIXとそう変わらないのがわかります。

そしてスカートをハズします。

スカートがツメで両サイドから、ダミーカプラーが床板中央部の突起でそれぞれ固定されています。両サイドのツメにピンセット等を入れて上手に取りましょう。


2.設置準備(必要作業:きる・けずる)

今回使用するTNカプラーはこちら。ピンぼけですね。

【<0336>密連形TNカプラー(SP・黒・6個入)】です。TOMIXではわりと汎用に利用されている形で、185系に一番形は近いと思います。

さなえファインテックの都合で、スカートも近年使用されているいわゆる『強化スカート』に交換します。完全に時代錯誤になりそうですが、正直言ってデフォルトのスカートを戻すより楽です。

またしてもピンぼけ…。マクロ撮影は難しいですな。

ここでTNカプラーの設置場所を与えます。

まずは①部を赤線に合わせて切り落とします。この裏はライトユニットなので基盤ごと落とさないように気をつけましょう。

切り落とせたら今度は②部を縦方向の赤線まで削っていきます。この赤線部分に床下の梁の太いモールドがあるのでそこを目印にしてください。削る目安はモールドがなくなってツルツルになるくらいです。

切り落として目安まで削るとこんな感じ。

削った跡が荒いですが、どっちみち外に見える場所でもないですしこだわりません。


3.設置(必要作業:くっつける)

するとほらこのとおり。キレイに収まります。

収まりを確認したらTNカプラーを固定してください。ここでは酢酸ビニル樹脂系接着剤(100円ショップキャンドゥで買ったやつ)を使用して接着していますが、TNカプラー用の突起を横に作ったりネジ止めしたりして強度を求めてもいいでしょう。

TNカプラー側に加工は必要ありません。

上手に付きました。下手なのは写真ですね。

マイクロエースだと台車のクリアランスが気になるかもしれないので、台車のその部分の梁を切るといいかもしれません。


4.スカート設置

スカートはKATOのASSYパーツを使用します。いわゆる『強化スカート』で、近年の185系が使用しているモノです。これをTNカプラーの邪魔になる部分だけ切り落とします。赤線に沿って切りましょう。目安は外角の部分です。写真向かって右側のジャンパ管受けの部分はできるだけジャンパ管に近いところで切らないとTNカプラーと干渉するので注意です。

また接着の時は、スカートではない部分に先ほどと同じ接着剤で『TNカプラーに』接着してください。ここももう少し検討の余地がありそうですが、ボディに接着すると後々大変なことになりそうなので。


完成

1.の逆の要領で台車等を戻したら完成です。
写真向かって左が改造した方、右がデフォルトです。デフォルトはだいぶスカートが内側に引っ込んでいることがわかりますね。ただこっちの方が実車には近いんだと思います。
ボディがこれだけ濃い味な分スカートもシャープな方がそれっぽく見えるでしょう。

 

今回の185系は車両側に復元不可能な加工を施すことになるので、全体的な難易度としては高い方に思えます。ただ、TNカプラーにナイフを入れなければいけないってのもスゴく神経を使う作業なのでつまるところ同レベル。ということにしましょう。

でも車両側にナイフを入れてしまうので、難易度どうこうではなく『失敗したらおしまい』というのを頭に入れた上で加工するかどうかをご判断ください。

さなえファインテックでは責任取れませんからね。


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