京急電鉄新1000形SUS車の床下機器の正解を探る


 

『ウルトラマン』でおなじみ(?)の京急新1000形ステンレス車です。

車両メーカーの意向だと言われているステンレス製への変更ですが、それまでの京急顔を踏襲したことでこれからの京急を支えていくには十分な車両となりましたね。

 

これぞ個性の勝利でしょうか

 

京急新1000形ステンレス車は、新規製作の床下機器や実車さながらのボディで

近年のグリーンマックス製品のレベルの高さを感じさせられます。

その人気の高さから8両編成セットから6両編成セット、4両編成セットに加えて

エアポート急行などで見られる4両編成を2編成繋げた8両編成

『エアポート急行』セットまで販売されました。

 

ただ、レベルは高くともグリーンマックスはグリーンマックス。

ここではソレの説明と、正解を探します。


早速ですがこの製品、グリーンマックス製品の典型である”部品の共用”が随所に見られます。

 下表にはそれをまとめています。

8両

M2uc M1u Tu M1u' M2s Ts M1s M2sc

機器

SIV/BT VVVF CP VVVF   CP VVVF SIV/BT

GM

SIV/BT VVVF CP VVVF CP CP VVVF SIV/BT
6両 M2uc M1u Tu Ts M1s M2sc
機器 SIV/CP/BT VVVF (ADL)   VVVF SIV/CP/BT
GM SIV/BT VVVF

VVVF SIV/BT
4両 M2uc M1u M1s M2sc
機器 SIV/CP/BT VVVF VVVF SIV/CP/BT
GM SIV/BT VVVF VVVF SIV/BT

※この表はあくまで参考です。個人的なまとめのため異なる箇所があるかもしれません。

 6両編成のADL(戸閉切放装置)は編成により異なります。

 グリーンマックス製品のバリエーション展開時は、生産性向上(?)のために部品の共用が基本で、京急新1000形ステンレス車の製品各種では床下機器パーツを初発売の8両編成に揃えてしまったために4/6両編成にCP(空気圧縮機)が付きませんでした。めちゃくちゃです。

 余談として、6両編成では”Tu”に戸閉切放装置の関連機器が設置されています。6両編成では2両分だけドアカットの必要だった梅屋敷駅を感知し、自動で残り4両分のドアだけを開けてくれる

スグレモノです。いまでは高架化されてその必要もなくなったので、最近投入されている編成には搭載されていません。

 

 このように、あからさまに機器がはた目にも違うのにそのまま企画を進めてゆくのはメーカー苦心の跡なのでしょうが、その苦心の跡を察してもらえないことが多いこのご時世では落胆の声も上がっているようです。工作が得意でなければもっともですが、さなえファインテック的にはちょっとでも手を加えるところのある完成品も捨てがたいところです。


拡大できます。
拡大できます。

まずこちらが正解の4/6両編成の配列。ただ画像いちばん右の小さい箱は車内ドア上のモニター用機器箱なので10次車以降の車両にしかありません。

申し訳ありませんが肝心のSIV/CP/BTがひしめき合う特徴的な反対側の画像はありません。

拡大できます。
拡大できます。

そしてこちらが8両編成の配列です。GMの製品は全てこれで成型されています。

まずタンクがないのが目立ちます。あとは並びは違えど機器自体は同じなので並び替えていきましょう。

■作例

車号をクリックするとその車両の解説が見れます。

6両

M2uc

M1u

Tu

Ts M1s M2sc
  1301 1302 1303  1304 1305 1306
4両 M2uc M1u M1s M2sc
  1457 1458 1459 1460

2017/01/09:内容のスリム化(重複した項目の削除)

2015/12/09:10次車/11次車公開準備に伴う9次車のページ独立

2014/03/18:ページ公開

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