京急電鉄2100形GM製のディテールアップ


 ■2101編成

暗い写真で申し訳ありません。
暗い写真で申し訳ありません。

京急2100形は私がはじめて買った京急のNゲージでした。

それはいいとして、なんやかんやでボディをたくさん貰える機会があり、

そのおかげで未だにGM・マイクロのいずれも完品として買ったことがありません。

結構前に2117編成を、そして今年に入ってから2101編成をいただきました。

長らく2101編成は不足しているパーツが多く放置していましたが、

2101編成更新の噂を聞きつけてリニューアル車として作ってみることにしました。

2101編成の主な従来との変更点は、

・けいきゅんマークを貼付

・空間波無線の準備工事を施工

・ベンチレーターを各車両2つ→1つに

・各車両車端部の窓を開閉式に変更

・LCDモニタ(1画面)を設置

・ドアチャイム鳴動可能に

・省エネ型のLED室内灯に変更

ざっとこんなところでしょうか。

改造の上で別に難しいところは無かったので、すこし手を加えて見た目に楽しいものにしてみました。


『制御装置更新』はしたものの『機器更新』はしていません
『制御装置更新』はしたものの『機器更新』はしていません

●動力

動力ユニットはリニューアルということでGMのものを鉄コレのものに交換しました。

鉄道コレクションの用途以外では初採用となります。

とりあえずカポッとはめてみるとあら不思議。窓ガラスパーツの下辺に引っかかって

高さが揃うではありませんか。

ただこのままではユルイので両面テープで補強しましょう。

 

動力台車の台枠にはBトレのをというのも検討しましたが、いまいち他の車両と揃わないので断念し、もともとこの車両で使っていたGMの台枠を利用しました。

台枠の部分だけ切り落とし、ピンバイスで車軸の穴を掘って台車に接着しました。

※ココで注意※

車軸の穴を掘る必要があるなら付随車の台枠で良いのではないかと思われるでしょう。実際に切り取るとわかるでしょうが、ちょっと車軸の穴が真ん中からハズレています。ということで成形時のヒケがど真ん中にある動力車の台枠の方が適しているのです。

 

床下機器は面倒だったのでマイクロエースのようにコの字型の板にしてしまってもよかったのですが、ここも見映え重視で元々付いていた床下機器をベースから切り取って適宜削って貼り付けています。


乗務員室との仕切板はディテールアップのために撤去しました。後述します
乗務員室との仕切板はディテールアップのために撤去しました。後述します

●内装

車内の座席配置はこのサイトで度々お世話になっているGMの『京急新600形タイプキット』と同様のツイングルシートになっていて、せっかく外装に手をかけていても窓から見ると座席が足りない・・・なんてこともあるので1番時間をかけてみました。

 

まず床にはGM鉄道カラー№21『小田急アイボリー(クリーム10号)』を塗布。

その後シートの青色にはMr.カラー№80『コバルトブルー』を塗りました。

ここで床板の本来座席になるであろう部分にも塗ってみると案外いい味出します。

最後にヘッドレストと水玉模様、そして新たに色が反転した優先席の塗装ですが、

こちらはMr.カラー№68『モンザレッド』を使用しました。ちなみにさなえファインテックでは京急のボディカラーとしてベースの赤は『モンザレッド』、帯には主に『小田急アイボリー』を利用しています。このようにコストのかからないもので代用できるので便利デス

ここまですべての内装の塗装は全て筆塗りで行いました。結構面倒な作業でしたし、

このあとコレを隠してしまおうって思っていたのですから何て骨折り損な作業だったか・・・

ついでに車高も下げています。床板がツメと当たる部分の台座を削るだけです
ついでに車高も下げています。床板がツメと当たる部分の台座を削るだけです

さあ、隠してしまいました(笑)

見映え向上のディテールアップの目玉として、富士川車輛工業のカーテンパーツを使用してツイングルシートを隠しました。いい感じです

これではせっかく7両分塗りたくった室内が損になってしまうような気がしますが、カーテンからちらっと見える青い座席がカッコいいと思いませんか?


窓横の赤い点は何かと擦れてできてしまったようです。そのうち直します
窓横の赤い点は何かと擦れてできてしまったようです。そのうち直します

●外装

外装で1番目立つのはやはり窓まわりではないでしょうか。車端部の開閉できるようになった窓はパーツを1度取り外しフチを黒のサインペンでなぞりました。そのせいで大きさにムラが出てしまっていますがレイアウトなどで走っていても「目立たない」の範囲内だと思います。

やはり窓からのぞく赤い優先席が効果抜群ですね。

このアングルからチラ見えする座席もGOOD!ですね
このアングルからチラ見えする座席もGOOD!ですね

屋根上も大きな変更点の1つです。

実車には従来の誘導無線アンテナよりも前に空間波無線アンテナ用の台座が設置されているようですが今回は調査できなかったので設置は見送っています。

ベンチレーターは各車両後寄り(中間車は品川寄り)が撤去されました。まず撤去箇所のベンチレーターを取り外したあと、取り付け穴をパテで塞いでヤスリで整え、Mr.カラー№31『軍艦色(1)』で塗装しました。本来この軍艦色は米国海軍の軍艦用だそうですが、薄い色合いの屋根や、あまり明るくさせたくないグレーの床下を再現する上では重宝します。

 

このほか目立たないところでは、妻面にあった車体間ダンパのモールドを撤去しました。

前面に鎮座するけいきゅんはステッカー用紙にインクジェットプリンタで印刷して貼り付けました。すこし厚みが出てしまったのと、元々この製品のワイパーカバーはすこし上下寸が小さめなので、さらにこだわりたければこの辺の再塗装も検討できそうです。

そしたらけいきゅんも一緒に塗装で再現してしまいましょうか・・・?

 

ちなみに乗務員室も手を加えています。従来の仕切板ももちろんよかったのですが、なんとなく遠くから見たときにスカスカなので、リニューアルされたGMの京急600形のライトユニットのフレームを削って取り付けました。そしてそこに富士川車輛工業の乗務員室仕切板ステッカーを貼り付けて見映えをよくしてみました。


最後に…

鉄コレ動力ということもあってほぼメンテナンスフリーになり、私の目論見通りということになりました。

 

どーでもいい余談ですが、これを収納するケースラベルをPCで制作してみました。

このページの作成中に撮りました。後を見ればすぐにバレますねw
このページの作成中に撮りました。後を見ればすぐにバレますねw

作り方とか何を使ったとかは長くなるのでここでは説明しません。

そのうちデジタル工作のページがオープンしたらそちらで紹介したいと思います。

 

●あとがき

ここまで長々とご覧頂きありがとうございました。

これらの改造工作はすべて一個人が思いつきで行ったものです。絶対もっと良い方法があるでしょうね。というわけでこの工作の通りやったからといって失敗しても責任は取れませんのでよしなに。


2013/12/16:ページオープン

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