阪急電鉄6300系

Hankyu - Series"6300"

写真出典元:裏辺研究所 日本の旅・鉄道見聞録
写真出典元:裏辺研究所 日本の旅・鉄道見聞録

 1975年から投入された京都線向け特急型車両。

 腰部のライト周囲や貫通扉への飾り帯や肩部分へのアイボリー塗装などを採用し、2800系に続く特急型としての高級感を醸し出すデザインで長年京都線のフラッグシップとして君臨した形式。6300系で確立したこの全面デザインは以後の6000系列・7000系列などにも引き継がれた。晩年はドアを両端に寄せた2扉車というアイデンティティがネックとなり、後継の9300系にフラッグシップの座を譲っている。

 京都線特急から退いてからは、阪急で初めての観光特急車両"京とれいん"に改造されたほか、編成を短くして嵐山線に活躍の場を移した。

 少なくとも1980年代中頃からすでに製品化されていたという6300系。そこから姿形をほとんど変えないまま現在も生産されている。

 今ではグリーンマックスやマイクロエースも阪急電車模型に参入。加えてKATOも後継特急型を発売しているが、リニューアルされる気配もない。標識灯がつかないとか、全長がかなり短い(京急800形製品と同等)とか時代に合わなくなってきているところもあるけれど、もはやこれでいいのかもしれない。ちなみに2010年代後半の製品からやっと乗務員室後ろの客室小窓が開けられた(実車は1994年頃改造)。

★同じ6300系の"京とれいん"は京とれいんのページにまとめます★

阪急電鉄6300系

保有編成表

6357   6807   6907   6857   6867   6817   6917   6457

6351   6801   6901   6451


阪急6300系

標識灯を点灯させたい

 前述の通り純正では標識灯が点灯しないが、せっかく特急型車両なのでやはり標識灯は欲しいよね。

 大半がチップLEDの追加などで解決しているが、電子工作は苦手なのでグリーンマックス製品を使用して点灯化する手法を取った。ちなみに現行製品でもライトユニットに入っている光源は電球。KATOにはありがち。

 掲載した画像では近年発売されている7000系リニューアル車のライトユニットを使用しているが、従来の7000系などの製品についている方向幕が点灯しない製品でも問題ない。(画像は京とれいん改造時。上掲の6357編成では従来の7000系用を使用)

 

 この作業の最難関は飾り帯の加工。まず外したら標識灯部分にピンバイスで開口するのだが、凸状の中心に上手に当てて慎重に作業しないとキレイに開口しない。今回掲載の作例では向かって左が少し下がってしまっている。そこさえ済めばあとは裏打ちのブリッジでつながっているのを切り取って飾り帯部分だけにすればOK。分割後の飾り帯は紛失しないように注意したい。

 標識灯への開口が済めばあとは現物合わせでボディとライトユニットをカットするだけ。もともとライトユニットが細めで、ボディが太めなので大きく加工が必要な場所はほぼない。引っかかったら対処するくらいで問題ないと思う。

 

 上掲右は改造前後の比較画像。京とれいんではライトユニットに合わせ方向幕部分も開口した。


阪急6300系

嵐山線仕様

 京都本線から退いて以降は嵐山線に活躍の場を移した。その際に大規模なリニューアル工事が行われ、外装、内装ともに見た目が変わった。

 都合よく小窓付き製品の4両編成分が手に入ったので改造して嵐山線に見えるようにしてみた。

 何と言ってもこの改造のキモはドア交換。実車はリニューアルに合わせて9300系同等の大窓ドアに交換された。

 エッチングパーツなどでこの大窓ドアはガレージキットメーカーから製品化があるが、全体の再塗装をしなければならず面倒だったので、今回は最初から色の入っている富士模型製9300系の中古ボディから切り出して窓とともに移植した。多少色味が違うので、よく見なくても雑さ加減が見て取れるがお手軽さということでひとつ。車内のクロスシートも手抜きでそのままに。

 KATOとしてもここは対応させる気はなさそうで、近年の製品ではしれっとステッカーと説明書に嵐山線のものを入れており、しかしながらドアの事などには触れていないという具合。結局は雰囲気で楽しむ車両です(笑)

 あとはClロゴが車番上に移動したため鉄コレのステッカーから貼付け。また車体にだいぶ手を抜いたのでここだけはと屋根を塗り分けた。8両の特急仕様の方で採用するかどうかの実験的なものだったが、結果は概ね良好。マスキングテープだけでもそこそこ上手くいった。


阪急6300系

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