■2109編成
2101編成に遅れること1年数ヶ月、さなえファインテックに2109編成がデビューしました。
2015年最初の竣工車は、これまでのマイてつも!の技術を結集したいわば最高傑作です。
これからの京急電鉄を担っていくフラッグシップモデルは、
ここさなえファインテックでもマイてつも!のフラッグシップとして輝きます。
さなえファインテックにおける2100形は、
あかいさなえ工場長がはじめて鉄道模型を手にした時まで遡ります。
そこは話すと長くなるのでこの2109編成に絞ってお話しましょう。
2109編成は元々2117編成として、横浜西部急行様から譲渡されました。
現在では多くの関わりのある横浜西部急行様ですが、これが初めての取引だったと思います。
横浜西部急行では特急形として華やかな活躍をしていた様です。
当社所属となってからも特急専用車としてだけではなく、
その人気の高さを利用して盛んにラッピングが施され、広告塔としても活躍しました。
しかし、横浜西部急行時代から手が加えられることなくそのままの姿で活躍してきたことで、
2117編成は外観をはじめ内装にも傷みが目立つようになりました。
そこで実車である京急電鉄2100形が2013年からリニューアルされるのに合わせて、
当社所属の2117編成と、それに続いて導入された2101編成のリニューアルを決定しました。2013年秋に2101編成が先行、1年数ヶ月を経過した2015年冬に2101編成と連番とするため
2117編成から改められた2109編成が竣工しました。
前面は大きく手は加えていませんが、更新車の証である『けいきゅん』が描かれた
特徴的なワイパーカバーを再現するために一式をパソコンで作成しました。
2101編成ではけいきゅんだけ印刷した結果、なんか浮いてしまったのでこの方式に。
ちなみに車番の方はGREENMAX製品のインレタを使用しています。
また、行先方向幕は新タイプ無線アンテナ設置に伴いフルカラーLEDに変更された姿を再現。
同様にアンテナも設置しました。
意外にも良い形なのがTOMIXのさよならあけぼのセットに入っているアンテナパーツです。
予備として多めに入っている上に、余るのが取付穴のない接着タイプなので利用できます。
ライトはさなえファインテックの『紅い稲妻用標識灯』を使用。
点灯化も検討しましたがそれはまた後でもできるので現状ではシールで再現しました。
非常に汚い写真で申し訳ありませんが、せっかく再塗装した車体なので各車ごとにご紹介。
各車上部の写真が海側で右が品川方、下部が山側で右が浦賀方です。
浦賀方の先頭車です。
まず目につくのは床下機器でしょうか。実車同様にこれまで2100形の特徴であった
シーメンス製VVVF機器から、東洋電機製造製のものに変更しました。
ちなみにこの機器は京急2100形向けの特注のようで、元々の空間に収まるようにするため
他では見られない特徴的な形態と配置になっています。
GMの塗装済みキット初期製品の難点は塗装の粗さです。
特にこの車両はドア付近の白帯が大きく垂れ下がって直線がとれていません。
一応垂れ下がった部分の下辺に合わせて白帯のみ再塗装をしましたがご覧の結果に。
これでも当初よりはよくなっています。
Tp系の特徴は大きな出っ張りが3つ並んだSIVだと思います。
GMには決定版がなく、キットだった頃も完成品になっても流用です。
ということでここではトレジャータウンの2100形用床下機器セットを用意しました。
取り扱いの難しいホワイトメタル製のパーツですが、そこもまた2100形らしいのかなと。
中間車であること以外2109とほぼ変わりません。
ちなみに開閉式となって一回り大きくなった窓枠は前回同様油性マジックでなぞりました。
こちらも帯の曲がりが気になります。というか窓枠をひとつ塗り忘れていますね。
T系には床下機器の中央部分に暗くぼんやりとオイルダンパ箱が見えます。
M系に比べて比重が軽いことにより振動が増えることを抑えるが目的の箱らしいです。
GMだと一体成型なので手前にあるように見えてしまうのでここもトレジャータウン製です。
京急車両のよい所は8両だとだいたい2両ごとにほぼ同型になるところでしょうか。
実車だとメンテナンスが容易になりますし、モデラーとしては作るのが楽になります。
2100形もMc系/Tp系/T系/M系で4つ。この車両も2111とほぼ同じです。
このごろ貼り付けの進んでいる車いすマークの下のベビーカーマークを作ってみました。
見事に潰れて何も見えなくなってしまいましたが貼ってあるだけで違います。
先行した2101編成も十分傑作だったのですが、破損箇所もあって粗さが目立ちました。
スリットも試行錯誤しましたがご覧のとおりすこし大きくなってしまいました。
その点を踏まえて改造された2109編成は非常によい物になったと思います。
ただ、基本的な改造は2101編成と変わりません。たとえばボディの車高下げとか。
動力装置の更新はしてませんけど。調子いいし、鉄コレ動力の価格高騰がね。
これからも京急のフラッグシップモデルであろう2100形電車には
モデルでも実車でもぜひ頑張ってほしいところです。
2015/04/04:ページオープン